9 円浄寺 紙本金地著色四季花鳥図 (市指定)

  福知山市字堀 六曲一双 縦138㎝ 横308㎝ 狩野養信作

前面を金地とし、雲や遠山を背景として春夏秋冬の四季の自然を巧みに描いた四季花鳥図。一つの屏風には松と桜の樹木をやや右に寄せて描き、それに雉や燕などの鳥や春夏の花を添えて春と夏をあらわし、もう一つの屏風には楓と柳の樹木をやや左に寄せて描き、それに鴨や雁などの鳥を添えて秋と冬をあらわしている。

春夏をあらわした屏風絵の右下と秋冬をあらわした屏風絵の左下に、それぞれ「晴川法眼養信筆(せいせんほうげんおさのぶひつ)」の墨書がある。狩野養信(1796~1846)は木挽町狩野派九代目で、狩野晴川と名のり、後に画壇の最高位である法印となった本格的画家である。

この屏風絵は、数少ない作者が明らかなものの一つであり、中央画壇の頂点に立つ画家の作品である。福知山市内に残る江戸時代の絵画の最高傑作としても貴重である。